
【インタビュー】町長選挙への挑戦と「言語化」による人づくり・まちづくり|矢上あつこさん

矢上さんは何を語ったんだろう!?気になる!
2025年10月の津和野町長選挙に立候補された矢上あつこ候補にインタビューを行いました!
今回が初めての選挙でありながら、短い選挙期間の中で1101票を獲得した矢上さん。インタビューでは、選挙についてのお話や立候補した理由、今後の活動についてお話を伺いました。
突き動かされた想い
どう生きるべきか?その奥に見えてくる目的
2025年の町長選立候補されて、いろいろ感じたこともあると思いますが、まずは立候補を決めた時の想いをお聞かせください。



今まで政治的なものに興味関心はなかったけど、やってきた活動はおそらく政治的なことだったと思います。
まちづくりとか、人づくりとか、人材育成とか。とにかく世の中がもっと良くなるようにっていう感覚で活動をしてきたんですが、町長になりたいとは、それまで全然意識はしていなかったんです。
ただ、町長選が迫ってきた時に「変わらなきゃ」「この町はもっとやれる」と思ってることに気づいたんです。
シンプルに『私にはやれることがありそうだ』ってイメージができましたね。
イメージがある人がやっぱりやるべき。
自分を納得させれるような立候補を辞める理由があるかなと思って一生懸命探したのですが、なかった。なのでやるか!と決心しました。
そうだったんですね!
町長選挙に立候補するとなると、不安になることもあるんじゃないかなと思ってしまいます・・
立候補されるにあたって、誰かに相談されたりしましたか?



そうですね、いろんな人に相談をしたのですが『出るからには負け戦にしないように』ってすごく言われまして。
最初から全然そこが面白いぐらいに「感覚が違うな」と思ってました。なんで私はそこが判断軸に来ないんだろうと思って、ちょっと悩んだりもしましたね。
矢上さんとしては、予想もしていない返答だったんですね。



ですが、終わってみてなんでそう思うのかの理由がわかりました。
私は自分がどう生きたいかを重視してて、そこの奥にある目的が大事なんです。社会環境を良くしたい。もっと良くなってほしい。そこを目指すときに、勝ちか負けかの判断軸が私の人生になかったんです。
なるほど!



やるべきだと思ったからやってるだけなんです。
とはいえ、選挙って特殊だなと思うのが、その一席のために勝ち負けがある。
だからこそ、勝つための手段が一番になりますよね。
なんか、そこは選挙独特の揺るがないセオリーなんだなっていうのは、終わってみてよくわかりますね。
けど、また何かそういう機会があったとしても、私は手段で語らないと思います。
選挙って「勝ち方とは?」みたいことはよく語られますよね。



ありますよね〜!みなさんがすごいアドバイスをくれました。
実際、世界に目を向ければ、ニューヨークの市長選についても色々ありましたよね。
インド系の方が当選されましたよね。



それまで政治活動してた人でなくても『家賃が上がらないようにする』っていう派手めな公約を出して当選する。
あのようなやり方もまた、選挙を上手に戦う上での策だと思います。今回の町長選挙でも実際のところ、そういう意見もいっぱいありました。水道料金を下げない!とかですね。
でもなんかそれは私の本質ではなくて。
選挙に勝つための争点づくりはちょっと違うな?と。



そうです。
私とあの人はこの点が違うよはいいと思うんです。それは、私という人間がどういう人間かというを表現するのに必要だから。
でも、私の中では有権者を騙すような聞こえのいい、耳障りのいい言葉で勝つことはできないなと思ってしまいましたね。
言語化から始まる、まちの未来
言葉にして共有することの大切さ
それでは、改めてになるのですが、選挙に立候補した理由について、今一度教えていただいてもいいですか?



人材育成の仕事を民間でしながら感じたのは、今の社会では「自分が一体何のために仕事をしていて、どういう生き方をしたい」っていうことを考える機会が圧倒的にないということでした。



そして、何より大事なことは、言語化なんですよね。
自分が今感じていることとか、考えていることを、言葉にしてアウトプットしないと、自分すら理解できない。



対話ももちろんその一つだし、人とこうやって何気なく話すのも全部そう。
津和野町の行政と6年ほど関わっていたのですが、その後もNPOだったり、地域活動を進める中で行政職員の方々とやりとりすることが多かった経験から、「目的意識」や「その言語化」に価値があるっていうことを示す人が津和野町の行政の中に圧倒的にいないっていうのがずっと思いとしてあったんですよね。
だから、いかに人を育てるかというのを考えていました。
行政の人材育成という視点が大きかったんですね。



例えば「0歳児からの人づくり」っていう教育のテーマ。 正直に言いますと、私は言語化として全く意味をなしてないと思っています。この言葉を聞いて、人がちゃんとどういうことなのかを想起できるかどうかが重要。



でも、お隣の吉賀町のサクラマスプロジェクトは想起できるなって思うんですよね。
「行って帰ってくる」っていうことをイメージしてるんだなってわかる。そこが大事なのであって、その文脈でいくと、津和野町の魅力っていっぱいあるけど、全部ちゃんと言語化されてないって感じてしまうんです。



「この町って、こういう成り立ちで、こういう魅力が、今こういう形で価値付けをされているよね」っていうのが肝なのに、ちゃんと言葉で作られてない。
ここがしっかり言語化できているからこそ、町内外の人に伝わる。
それがないままに模索をするばかりになると、いつまでたっても結果が出ないことになってしまうと思うんです。
今の「言語化」のお話を聞いて、腑に落ちました。
「0歳児からの人づくり」という言葉を聞いて、正直モヤモヤすることはあったんですよね。
結局その言葉から何も見えてこないと言いますか・・。言葉だけが一人歩きをしてしまわないかと不安にもなります。



「私たちはこういう営みをしてる!」って自負できるかどうかが勝負だと思うんですが、行政の方針として誰もそこを見ていないのが、惜しすぎると言いますか、悔しすぎると言いますか・・・。
それやりましょうよ!って言いたかったんですよね。
町民側が他人事のような世界になってしまっているのではないかと思ったりもしますね。役場がやってよねみたいな。
そんな世界では、面白くないですよね。



そうですね。
やっぱり、体現してる人間がいないとダメなんだと思います。
「言語化して前に動けるよ。進めるよ。」
「今、私たちがやってることってこういうことで、今こういうことができてるよね、よくやってるよね、私たち。」
と確認し合う。
これがあるかどうかで、そのプロセスは全く変わってきます。
意味づけがそれぞれのメンバーの中で確実になりますからね。
人づくりとまちづくり
町長選挙を終えて、これからのこと
今回は、残念ながら町長にはなれませんでしたが、矢上あつことして、これからどういうふうに町と関わっていきたいですか?



選挙運動のおかげで、町内のたくさんの人と出会うことができました。すると、今まで普通に暮らしてたら絶対に関わることのなかった人たちと出会えたんです。知り合いの母数が突然増えたんですよね。



元々、私自身、カウンセリングが天職だって思うんです。人と話すのが大好きなので!
その人がどんな人なのかとか聞けるのがたまらなく好きなんです。



今回の選挙戦を通じて、出会った方々の生き方とか、その地区への強い思いとか、いっぱい知れたんですよね。
これはもう何にも変えがたい大切なもの。
いかにしてこの皆さんのそれぞれの想いを一つにしていくか、この方々をみんな連れて町として次のステージに行くかみたいなことはもうずっと考えてます。これからも変わらず「人づくりとまちづくり」をやっていきたいというのはもちろんあります!
そうなのですね!
これからの矢上さんのご活躍がとっても楽しみです!
今日はインタビューをお受けいただき、ありがとうございました!



こちらこそありがとうございました!
このインタビューは、町長選挙の「結果」を伝えるための記事ではありません。
ツワノバコが記録しておきたかったのは、「津和野に、こういう問いを持った人が現れた」という事実です。
勝つためでも、目立つためでもなく、「今の津和野、ここをキチンとしないと!」その強い思いで選挙という場に立った人がいたこと。
それはきっと、町の未来を一気に変える出来事ではないかもしれません。
ですが――
町とどう関わるか、町のことをどう考えるか、その“考え方の選択肢”を一つ増やしたのではないか、そう思います。
ツワノバコは、今回の選挙を「終わった出来事」とはしたくないなと思っています。このインタビューが、誰かにとっての答えではなく、考え始めるきっかけとして残ってくれれば!
町の未来は、誰か一人が背負うものではなく、問いを持つ人が、少しずつ増えることで形づくられていく。
そんなことを、このインタビューは教えてくれたように感じます。
<参考:Youtube ツワノバコチャンネル>
Interview 矢上あつこさん|町長選挙への挑戦と「言語化」による人づくり・まちづくり
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